HUAWEI nova5T nova3からの進化は? ライカカメラP30との違いは? スペック比較
HUAWEIから新たにnova 5Tが発表されました。例年通り、定番のnovaシリーズの最新作です。昨年のnova3からの正常進化といっていいかと思います。
例の米中貿易摩擦の影響で、グーグル謹製アプリ等の搭載が心配されるところですが、本機種は規制前の5月に、既に海外で発表済みの端末になりますので、Google Playをはじめ、現状支障なくグーグル系のアプリも使えるようです。
ポイントは、ぱっと見にも4眼カメラと、カメラが強化されていることが明らかです。また、流行に沿って、前面カメラもノッチではなくパンチホールとなっており、広い画面占有率を確保しています。
色味的にはちょっと派手で、いかにも中華スマホといった感じが好みの分かれる点かもしれません。背面のロゴもやや余計な感じがしないでもないですね。デザイン的にnovaシリーズが若者向けのせいかもしれません。
以下、旧機種との比較などをしていきたいと思います。
1、nova5Tとnova3との比較
ブランド名 | HUAWEI nova 5T | HUAWEI nova 3 |
キャリア | SIMフリー | SIMフリー |
OS | Android 9 Pie EMUI 9.1 |
Android 8.1 EMUI 8.2 9にアップデート可 |
サイズ | 約154.3×74.0×7.9mm | 約157×73.7×7.3mm |
質量 | 約174 g | 約166 g |
CPU | Kirin 980 2.6+1.9+1.8GHz |
Kirin 970 2.76+1.8GHz |
内蔵メモリ | RAM 8GB、ROM 128GB | RAM 4GB、ROM 128GB |
ディスプレイ | 約6.26インチ FHD+ TFT液晶 2,340x1,080 |
約6.3インチ FHD+ TFT液晶 2,340x1,080 |
ノッチ | パンチホール | あり |
アウトカメラ | 4,800万画素(広角)F1.8 1,600万画素(超広角)F2.2 200万画素(深度)F2.4 200万画素(マクロ)F2.4 |
1,600万画素(カラー)F1.8 2,400万画素(モノクロ)F1.8 |
動画レート | ||
インカメラ | 3,200万画素 F2.0 | 2,400万画素(カラー) F2.0 200万画素(モノクロ) F2.0 |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Ver.5.0 | Ver.4.2 |
バッテリー | 3750mAh 急速充電あり |
3750mAh 急速充電あり |
防水/防塵 | ー | ー |
生体認証 | 顔認証、指紋認証(側面) | 顔認証、指紋認証(背面) |
イヤホンジャック | なし | あり |
おサイフケータイ | ー | ー |
カラー | ミッドサマーパープル ブラック クラッシュブルー |
アイリスパープル ブラック |
SIMトレイ | DSDV | DSDV |
外部メモリ | - | microSDカード 256GB |
価格(税込) | 59,950円 | 59,184円 |
おおむね、nova3の基本を抑えつつ、順当にスペックアップしている印象です。
大きな違いは、ram容量の違いと、カメラ性能の違いになります。
また、Xperiaのように側面の電源ボタンに指紋認証がついているのも、ファーウェイでははじめてかもしれません。これは使いやすいと思います。
ノバシリーズはハイスペック同様のCPUを搭載しつつ、価格を抑えながらうまくまとめてくるといった特徴があります。
今回もその路線を踏襲しつつ、4眼カメラなど、カメラ性能もぬかりなく充実させてきていますので、使い勝手の良い仕上がりかと思われます。
2、nova5TとP30との比較
ブランド名 | HUAWEI nova 5T | HUAWEI P30 |
キャリア | SIMフリー | SIMフリー |
OS | Android 9 Pie EMUI 9.1 |
Android 9 Pie EMUI 9.0 |
サイズ | 約154.3×74.0×7.9mm | 約149.1×71.4×7.6mm |
質量 | 約174 g | 約165 g |
CPU | Kirin 980 2.6+1.9+1.8GHz |
Kirin 980 2.6+1.9+1.8GHz |
内蔵メモリ | RAM 8GB、ROM 128GB | RAM 6GB、ROM 128GB |
ディスプレイ | 約6.26インチ FHD+ TFT液晶 2,340x1,080 |
約6.1インチ FHD+ 有機EL 2,340x1,080 |
ノッチ | パンチホール | あり(滴型) |
アウトカメラ | 4,800万画素(広角)F1.8 1,600万画素(超広角)F2.2 200万画素(深度)F2.4 200万画素(マクロ)F2.4 |
Leica 4,000万画素(広角)F1.8 1,600万画素(超広角)F2.2 800万画素(望遠)F2.4 |
動画レート | ||
インカメラ | 3,200万画素 F2.0 | 3,200万画素 F2.0 |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Ver.5.0 | Ver.5.0 |
バッテリー | 3750mAh 急速充電あり |
3650mAh 急速充電あり |
防水/防塵 | ー | IP53 |
生体認証 | 顔認証、指紋認証(側面) | 顔認証、指紋認証(画面内) |
イヤホンジャック | なし | あり |
おサイフケータイ | ー | ー |
カラー | ミッドサマーパープル ブラック クラッシュブルー |
ブリージングクリスタル オーロラ |
SIMトレイ | DSDV | DSDV |
外部メモリ | - | NMカード 256GB |
価格(税込) | 59,950円 | 84,000円 |
同じKirin980を積んでいますし、ramも増量していますので、P30と処理性能としては対等かそれ以上の動作性能が期待できる仕上がりです。
しかし、有機ELやライカカメラを積んでいるP30のほうがやはり総合力では優れている印象です。価格帯も違いますので、スマホにどのくらいのレベルを求めるかによって、おのずと対象も分かれるものと思われます。
3、どんな人にnova5Tはおすすめ?
いわゆるミッドハイからハイエンドロー的な位置づけになります。主に5万円クラスのスマホが対抗になるかと思われますので、比較としてはGoogle Pixel 3aやXperia 8、AQUOS sense3 plusあたりとバッティングしてきそうです。
ハイエンドのCPUを積んでいますし、カメラも4眼と強化されていますので、結構ハードユースにも対応できるかと思います。
ただし、ファーウェイらしく?、いわゆるグローバル版ですので、日本的なおサイフケータイや防水防塵には対応していません。その辺をカバーしてきたOPPO Reno Aは3万円台ですし、そちらも対抗になるかもしれませんね。
昨年のnova3は価格の割にスペックの充実した、高コスパモデルとして人気がありましたし、5Tも価格次第では人気が出そうです。ファーウェイ端末に馴染みのある人には好適な選択肢かと思います。
一方、やはりまだまだ米中問題で不確実性の高いファーウェイ端末でもありますので、アップデートなどに不安も残ります。端末を検討される場合はその辺も考慮に入れることは欠かせないでしょう。
また、シャオミも5眼、1億800万画素カメラのMi Note 10を12月から投入してきました。nova 5Tともガチンコ勝負になりそうな機種です。