OPPO Reno A、P30 lite、AQUOS sense3 2019年秋冬、本命のSIMフリースマホは? スペック比較
今秋注目のモデルとして、OPPO Reno Aが楽天だけでなく、量販店や各種MVNO、Amazonなどからも発売されました。
39,380円(税込)という価格に一段上のスペックで、さっそく人気ランキング上位に挙がっています。
これまで、SIMフリースマホでは、ファーウェイが本命と目されてきました。しかし、昨今は米中貿易摩擦の影響で、ファーウェイは米国のエンティティリスト入りしてしまい、先行きの不確実性から、なかなか手を出しにくいものになってしまっています。
その穴を埋める形で、シャープのAQUOS sense2が、昨年来売り上げを伸ばしてきているようですが、カメラ性能の弱さなど、まだまだ不十分な印象があるのも事実です。
しかし、防水防塵やおサイフケータイといった日本的仕様に関しては、シャープくらいしか対応していない部分もあって、一定の評価を得てきたこともうなずけます。
ファーウェイのPシリーズは、カメラを筆頭に全体的な完成度は高いものの、グローバル版ゆえに、防水防塵やおサイフケータイといった日本仕様には対応していない点がネックでした。
しかし、ここにきて、両社の隙間をうまく埋めてきたメーカーがOPPOです。
とくにOPPO Reno Aは、3万円台のクラスとは思えない機能てんこ盛りの良スペック機で前評判も高く、まだ発売間もないですが、既に価格.com人気ランキングでも上位に食い込んできています。
OPPO Reno Aは、CPUにスナドラ710、メモリ6gbなど、十分な基本性能はもちろん、防水防塵とおサイフケータイにも対応し、まさに穴のない全方位ミッドレンジスマホに仕上がっています。
もちろん、中国メーカーゆえのイメージや、マイナーメーカーゆえの訴求力の弱さがありますが、バランスの良さは素直に評価できるのではないかと思います。
Reno Aは、楽天版とSIMフリー版の二種類があり、ROM容量が128GBと64GBという形で、異なります。
楽天版は起動時にRakutenと表示が出るのと、楽天系のアプリがプリインストールされている(楽天アプリは自分で消去可能)点が、やや余計です。もちろん、楽天モバイルは全機種SIMフリーを謳っていますので、キャリアに関係なくお使いいただくことは可能です。
個人的には、多少ROMは少ないものの、まっさらなSIMフリー版のほうがすっきりしていて好みですね。
以下では、P30lite、Reno A、AQUOS sense3と、3万円クラスのsimフリー、ミッドレンジスマホの特徴を比較して、ポイントを整理してみたいと思います。
※Reno Aは楽天版のみ、ROM128GBモデルで提供あり
上記3機種は人気になりそうなミッドレンジスマホということで、比較しています。
ベゼルの有り無しでサイズ感の印象は変わりますので、一概には言えませんが、6インチという意味では、AQUOS sense3よりもAQUOS sense3 plusのほうが比較対象になるのかもしれません。この辺は判断の分かれるところですが、一応、より普及価格帯のモデルということでsense3で比較しています。
AQUOS sense3 plusに関しては別記事にまとめてあります。
これらの機種は、価格帯としても3万円台と共通で、同列に比較されやすい3台かと思われます。人気、売上ともに、おそらく上位でガチンコ競争が繰り広げられるのではないでしょうか。
機能面での大きな違い
やはりカメラ性能が最も違いが現れる部分ですね。
また、防水防塵やおサイフケータイの有無も、欠かせない人には重要なポイントです。
サイズ感はどれもそれほど大きな違いはない感じでしょうか。
ただディスプレイサイズが3種3様ですので、よくお使いになる目的や、グリップ感の良し悪しで好みが分かれるところかと思われます。
カメラを最も重視する派には、HUAWEI P30liteが3眼カメラでスペック的には一歩リードしている感じです。liteはライカカメラではありませんが、ファーウェーはカメラ技術に力を入れていることもあって、全般に評価の高い絵作りを満たしています。
ただし、いわゆるファーウェー問題のせいで、将来のグーグルライセンスがどうなるか、未知数なのが不安材料です。面倒は避けたいとなると、ファーウェーはあまりおすすめできない部分でもあります。
※ただここにきて、OPPO A5 2020という4眼スマホが、より低価格なラインで投入されました。カメラ性能は単に画素数やレンズ数の問題ではなく、AIなどのソフト面にも左右されますし、絵作りには好き嫌いもありますので、一概に優劣はつけられませんが、カメラでもOPPOが攻勢をかけてきている印象です。
OPPOの比較については以下に記載しています。
スペック重視派には、OPPO Reno Aが頭一つ抜けて最も充実しています。同列がスナドラ600番台でRAM4GB程度なのに対し、スナドラ710でRAM6GBと、一段上のミドルハイなレベルは秀逸です。日本仕様にも対応し、まさに隙のないスペックに仕上がっています。
ただしOPPOのミッドレンジの特長として、急速充電に対応していない点と、OSのアップデートは望み薄な点は注意が必要です。
安定の国内ブランド派には、SHARP AQUOS sense3が、機能をまんべんなく備えていて、扱いやすいモデルです。ここにきて、シャープも2眼カメラ搭載など、やっと他社並みのスペックに底上げしてきた印象です。ベゼルありながら、5.5インチと扱いやすいサイズ感もあり、万人受けするモデルと言えそうです。
シャープは2年間のアップデートを保証していることもあり、その点もプラス材料です。
おまけ
最近はやっと、ソニーのXperiaもミッドレンジや、SIMフリー版を展開し始めています。ここにきて、Xperia Aceだけでなく、Xperia1の流れをくむ縦長デザインのXperia8も発表になりました。
Xperiaは微妙に価格帯が上(5万円台)のため、本比較には含めておりませんが、ファンの人にとっては、SONY製というブランド価値が何をおいても代えがたいのでしょうし、やっぱり国産ブラントという方にはSHARPの強力な対抗馬になりえます。
そちらは別記事にあげております。
また、さらに安いエントリー向けのローレンジとして、GALAXY A20がドコモやauから投入されます。やはり2万円という価格帯は破壊力があります。
ご興味のある方は下記をご参照ください。