富士通 arrows M05 M04からの進化点は? シャープ AQUOS sense3との比較 国産スマホ
富士通から定番のSIMフリースマホ、arrows M05が発売になります。M04が2017年の発売ですから約2年ぶりの新モデルの投入です。
国産ブランドのスマホは衰退が著しく、いつなくなってもおかしくはない印象ですが、富士通でも、何とか継続的に新規機種が投入されたことは評価していい点かと思います。
しかし、スペックを見ると、それなりにスペックアップしている部分と、価格なりといいますか、むしろ価格以下といいますか、ちょっとこれでは厳しいのではと思われる部分も散見されます。
M04から更新される分には不満はないのかもしれませんが、他社の同価格帯水準と比較してしまうと、正直今一歩といった印象は拭えません。今は3万円クラスのミドルスマホ戦国時代ですので、中国勢をはじめとして、各社かなりコスパのいい端末を投入しています。
そういった市場動向を併せて考えると、購入にあたっては、よく比較検討されることをおススメいたします。
1、arrows M05とarrows M04とのスペック比較
ブランド名 | arrows M05 | arrows M04 |
キャリア | SIMフリー | SIMフリー |
OS | Android 9 Pie | Android 7.1 |
サイズ | 約149×72×8.8mm | 約144×71×8.0mm |
質量 | 約166g | 約148g |
CPU | Snapdragon450 1.8GHz |
Snapdragon 410 |
内蔵メモリ | RAM 3GB、ROM 32GB | RAM2GB ROM16GB |
ディスプレイ | 約5.84インチ FHD+ TFT液晶 2,280x1,080 |
約5.0インチ HD IPS液晶 720×1280 |
ノッチ | あり | なし |
アウトカメラ | 1,310万画素 500万画素 |
1310万画素 |
動画レート | ||
インカメラ | 800万画素 | 500万画素 |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac | 802.11a/b/g/n |
Bluetooth | Ver.4.2 | Ver.4.1 |
バッテリー | 2,880mAh | 2580mAh |
防水/防塵 | IPX5・IPX8/IP6X | IPX5・IPX8/IP6X |
生体認証 | 指紋認証(背面) | なし |
イヤホンジャック | あり | あり |
その他の機能 | おサイフケータイ | おサイフケータイ ワンセグ |
カラー | ゴールド(限定) ホワイト ブラック |
ブラック ホワイト デニムブルー |
SIMトレイ | シングル | シングル |
外部ストレージ | microSD 400GB | MicroSD 256GB |
価格(税込) | 39,800円 |
正常進化ではありますが、2年分の進化がそこにあるかと言われると、正直微妙です。すでにスナドラ400番台は少数派のローエンド、エントリー機のみです。そう考えると、ガラケーからスマホへの乗り換えといった初心者向け、ほんの軽いブラウジングやメール程度の用途が中心の方に適したモデルかと思います。
入門機ということでは、GALAXY A20が2万円という低価格でキャリアから展開されていますし、同等の割り切ったスペックの機種という点では、そちらの方がいいかもしれません。
2、arrows M05とAQUOS sense3とのスペック比較
ブランド名 | arrows M05 | AQUOS sense3 |
キャリア | SIMフリー | SIMフリー |
OS | Android 9 Pie | Android 9 Pie |
サイズ | 約149×72×8.8mm | 約147×70×8.9mm |
質量 | 約166g | 約167g |
CPU | Snapdragon450 1.8GHz |
Snapdragon 630 2.2GHz+1.8GHz |
内蔵メモリ | RAM 3GB、ROM 32GB | RAM 4GB、ROM 64GB |
ディスプレイ | 約5.84インチ FHD+ TFT液晶 2,280x1,080 |
約5.5インチ FHD+ IGZO液晶 2,160×1,080ドット |
ノッチ | あり | なし |
アウトカメラ | 1,310万画素 500万画素 |
標準 約1,200万画素 F2.0 広角 約1,200万画素 F2.4 |
動画レート | 4K/30fps 手ぶれ補正なし |
|
インカメラ | 800万画素 | 約800万画素 F2.2 |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac | 802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Ver.4.2 | Ver.5.0 |
バッテリー | 2,880mAh | 4,000mAh 急速充電 |
防水/防塵 | IPX5・IPX8/IP6X | IPX5・IPX8/IP6X |
生体認証 | 指紋認証(背面) | 顔認証、指紋認証(前面) |
イヤホンジャック | あり | あり |
その他の機能 | おサイフケータイ | おサイフケータイ |
カラー | ゴールド(限定) ホワイト ブラック |
ライトカッパー シルバーホワイト ブラック |
SIMトレイ | シングル | DSDV ※SIMフリー版 |
外部ストレージ | microSD 400GB | microSD 最大512GB |
価格(税込) | 39,800円 | 3万円台半ば |
比べてしまうと、シャープの圧勝な感じがします。とくにこだわりがないのであれば、AQUOS sense3を買っておいた方が間違いがないかと思われます。国産スマホではAQUOSが最低限の機能やポイントを押さえた、万能選手といった位置づけです。価格コムのランキングでも1位ですし、あまりスマホに詳しくない人にとっても、無難な選択肢かと思います。
3、どんな人に向いているか
スペック的に見て、アローズスマホにこだわりがあり、これまでM03やM04を使っていて、これからもほぼ同様のものを使い続けたいという方に向いているモデルかと思います。
逆にいえば、それ以外の人にとっては、あえて選ぶだけの特長を見出すことはなかなか難しい印象を受けます。
同じ3万円クラスで言えば、OPPO Reno Aが日本仕様の機能を網羅した、全部入りで非常に評判がいいですし、シャープのAQUOS sense3もだいぶ頑張っています。
それに比べると、arrows M05は、CPUやメモリ周りを中心に、一世代前の水準のスペックともいえますので、動作が遅いなど、いろいろと不満点が出てくる可能性が高いです。
どうしても富士通という方はともかく、なんとなく国産、富士通がいいのかなという感じでしたら、シャープをはじめ代替案をお考えいただくのも一つかと思います。
個人的には上記のReno Aかsense3が、3万円クラスの防水防塵、おサイフケータイのある全部入りスマホとしてはおすすめです。
3万円クラスとしては以下の3機種の比較も参考にしてください。