3万円で高コスパ TCL PLEXはありか 全部入りでコスパNo.1のOPPO Reno Aとスペック比較
昨年末にTCLから高コスパスマホとして、PLEXが発売になりました。
マイナーなメーカーブランドではありますが、価格帯に比して充実したスペックから、コアユーザーから高い支持を集めているようです。
もちろん、価格相応にスポイルされている部分もありますので、お使いの用途にマッチするのであれば、有力な選択肢の一つにはなりそうですね。
ここでは、穴のない充実したスペックで定評のあるOPPOのReno Aと比較して、その特長を整理していきたいと思います。
1、TCL PLEX、OPPO Reno Aのスペックの比較
ブランド名 | TCL PLEX | OPPO Reno A |
キャリア | SIMフリー※au回線非対応 | 楽天、SIMフリー |
OS | Android 9 Pie TCL PLEX UI |
Android 9 Pie ColorOS 6 |
サイズ | 約162.2×76.6×8.0mm | 約158.4×75.4×7.8mm |
質量 | 約192g | 約169.5g |
CPU | Snapdragon675 (2.0GHz+1.7GHz) |
Snapdragon710 (2.2GHz+1.7GHz) |
内蔵メモリ | RAM 6GB、ROM 128GB | RAM 6GB、ROM 64/128GB |
ディスプレイ | 約6.53インチHD+ IPS液晶 (2,340x1,080) |
約6.4インチFHD+ 有機EL (2,340x1,080) |
ノッチ | パンチホール | 滴型 |
アウトカメラ | 4,800万(標準) 1,600万(超広角) 200万(低光量) |
1,600万 F1.7 200万(深度)F2.4 |
動画レート | 4K/1080P/720P@30fps 手ぶれ補正あり |
|
インカメラ | 2,400万 | 2,500万 F2.0 |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Ver.5.0 | Ver.5.0 |
バッテリー | 3,820mAh 急速充電あり |
3,600mAh 急速充電なし |
防水/防塵 | - | IPX7/IP6X |
生体認証 | 顔認証、指紋認証(背面) | 顔認証、指紋認証(画面内) |
イヤホンジャック | あり | あり |
その他の機能 | - | おサイフケータイ |
カラー | オブシディアンブラック, オパールホワイト | ブルー、ブラック |
SIMトレイ | DSDV | DSDV |
外部メモリ | microSD 最大256GB | microSD 最大256GB |
価格(税込) | 29,800円 | 39,380円 |
2、PLEXの良いポイントと悪いポイント
大きく二つのポイントがあります。
一つ目はディスプレイとカメラですね。テレビメーカーらしく、液晶の描写力には定評があります。また、3眼カメラも今流行りの水準を十分に押さえているかと思います。低照度、低光量カメラについては、性能を含め賛否のあるところですが、切り口としては面白そうです。
もう一つは、いわゆる日本仕様に対応しているかどうかです。防水防塵、おサイフケータイが必須の方にとっては、PLEXでは厳しいということになります。
また、大きなマイナス点として、PLEXはau回線の電波周波数帯に対応していないということです。通常SIMフリーと言えば、通信会社を問わず使えるというイメージですが、docomoとsoftbankのみの対応となると、自由度が制限されます。ここはとくに要注意です。
3、どちらがおすすめ? 選択基準を整理
いわゆる全部入りが必要かどうかが分かれ目ですね。
全部入りと言われるOPPO Reno Aは穴がない一方で、カメラは単眼で控えめなスペックです。しかし、このスペックで3万円台というハイコストパフォーマンスは他にないメリットです。防水防塵やおサイフケータイなど、無難にひととおり揃っている点ではオッポが一歩リードといった感じです。
一方、日本的な機能はとくに必要なく、むしろ液晶とカメラが大事という方には、TCL PLEXが有力な候補になってきそうです。1万円の価格さをどう考えるか、機能不足が我慢できるかどうかという部分でもあります。
加えて、やや重めの筐体と、au回線に非対応という点がネックになる可能性もあります。また、カメラのシャッター音がだいぶ大きいという指摘もあるようです。
あくまで私個人の感覚として、やはりau回線に対応していない点が気になります。あとは最近のキャッシュレスで出番の多いおサイフケータイですね。これらを考えると、大きな穴のないReno Aのほうが無難な選択なのかなと思います。
ただし、2万円台というくくりで見ると、OPPO A5 2020やGALAXY A20が対抗馬となってきそうです。この価格水準での比較になった場合は、他に比較して、TCL PLEXのスペック充実度が一歩リードしているように見えます。