モトローラ moto g8 plus g7 plusからの正常進化形 動画カメラとレーザーフォーカスがポイント
レノボ傘下のモトローラから、今年もmoto gの新シリーズ、moto g8 plusが発表されました。3月16日からの発売になります。※3月20日にその後修正されました。
モトローラのスマホはあまり日本ではメジャーになり切れていないのか、あまり話題になることはありませんが、一部のガジェット好きには評価されていますブランドかと思います。
これまではその個性的な背面で好き嫌いもあったかと思いますが、今回からはだいぶ一般的な、落ち着いた背面のデザインに変わっており、選択肢として選びやすくなってきているのではないでしょうか。
昨今は、中国系のスマホにはアメリカから厳しい目が向けられている傾向にありますが、もともとがアメリカ系のモトローラは、今のところそれほど制約されることはなさそうですし、徐々にスペックの水準も向上してきて、及第点にあるのではないかと思われます。
1、moto g8 plusとg7 plusの違いを比較
ブランド名 | moto g8 plus | moto g7 plus |
キャリア | SIMフリー | SIMフリー |
OS | Android 9 Pie | Android 9 Pie |
サイズ | 約158.4×7.58×8.27mm | 約157×75.3×8.27mm |
質量 | 約188g | 約172g |
CPU | Snapdragon665 (2.0GHz+1.8GHz) |
Snapdragon636 (1.8GHz) |
内蔵メモリ | RAM 4GB、ROM 64GB | RAM 4GB、ROM 64GB |
ディスプレイ | 約6.3インチHD+ IPS液晶 (2,280x1,080) |
約6.24インチFHD+ IPS液晶 (2,270x1,080) |
ノッチ | 滴型 | 滴型 |
アウトカメラ | 4,800万(標準)F1.7 1,600万(超広角・動画) 500万(深度) |
1,600万 F1.7 500万 |
動画レート | 4K/1080P/720P@30fps | 4K/1080P/720P@30fps |
インカメラ | 2,500万 F2.0 | 1,200万 F2.0 |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Ver.5.0 | Ver.5.0 |
バッテリー | 4,000mAh 急速充電あり |
3,000mAh 急速充電あり |
防水/防塵 | - | - |
生体認証 | 顔認証、指紋認証(背面) | 顔認証、指紋認証(背面) |
イヤホンジャック | あり | あり |
その他の機能 | FMラジオ | FMラジオ |
カラー | コズミックブルー、ポイズンベリー | ディープインディゴ、ビバレッド |
SIMトレイ | DSDV | DSDV |
外部メモリ | microSD 最大512GB | microSD 最大512GB |
価格(税込) | 38,800円 | 35,800円 |
2、g8 plusのおすすめポイント
まさに正常進化ですね。昨年のg7と同等の価格水準ながら、CPUとカメラ性能、バッテリー容量を向上させて、充実度をアップさせています。
一般的な使い方であれば不満点もそれほど見つからない、競合他社と同等の水準になってきた感がありますね。ただ、g7 plusから急いで買い替えるべきほどの違いかと言われると、微妙なところでもあります。
中でも進化がわかりやすいのはカメラ性能でしょうか。
1,600万画素の超広角は動画用のアクションカムとして機能し、動画重視派のニーズにも応えています。ソフト的にも、モトローラのアクションビデオ技術によるチューニングで、動画撮影が強力に支援されている点もポイントです。
ピント合わせにもレーザーオートフォーカスセンサーを搭載することで、低光量下でも速く安定したフォーカスが期待できそうです。
最近は動画機能を積極的に活用するユーザーさんも増えていますから、こうした動画重視のカメラの仕様はうれしいところかなと思います。
ただし一点、気になる仕様もあります。それは動画撮影が縦持ちという部分でしょうか。
通常カメラは縦では縦長、横にすれば横長で撮影できるのが一般的です。しかし、このモトローラの動画カメラは、縦持ちで横長(超広角)で撮影されるのがデフォルトのようです。感覚的にこういうギミックは慣れていないので、違和感を感じるというか、気になる人には気になる部分かと思います。
使い勝手に大きく影響する部分でもあるかと思いますので、動画撮影メインで考えている方は、この辺の使い勝手もよく検討されるほうがいいかもしれません。
使い勝手に関しても、余計な味付けのない、ピュアアンドロイドな仕上がりです。この辺は良くも悪くも好みが分かれる部分でもありますが、変に味付けをすることで、セキュリティアップデートが滞るくらいなら、最小限でシンプルであることは個人的に好感が持てます。
一方、相変わらずのグローバル版ですから、日本的な仕様には対応していません。いわゆるおサイフケータイや防水防塵ですね。これがないと事足りないという人には残念ながら検討対象にはならないかと思います。
日本仕様が欠かせない人には、ほぼ同価格帯で全部入りのOPPO Reno Aがおススメですね。
日本仕様は必要ないという向きには、最近人気のTCL PLEXあたりが対抗馬になりそうです。PLEXは2万円台で、ほぼ同等のスペックですから、こちらも有力な選択肢になりそうです。
ただし、どちらも日本ではまだまだマイナーなメーカーですね。ここら辺を気にされる人もいるかもしれません。単純に日本メーカーが安心という方は、シャープが無難な選択肢になりそうですね。スペックはやや控えめですが、全部入りですし、2年のアップグレード保証など、初心者にも安心です。
アップグレード保証に関しては、モトローラも比較的しっかり対応しているメーカーの一つです。その辺は安心してお使いいただけるかと思います。
Googleの「Android Enterprise Recommended」認証を取得しており、90日以内のセキュリティアップデートや最低1回のOSバージョンアップが保証されている