OPPO A5 2020とHUAWEI P30 lite 3万円で充実カメラなスマホ 4眼と3眼、どっちがいい? スペック比較
ミッドレンジスマホと言えば、3万円というのが目安といいますか、標準的なクラスになろうかと思います。
10万円クラスのハイエンド機までの高スペックを必要としない、ライトユーザー層にとっては、最近のミッドスペックは十分に満足のいく性能を満たしているといっていいかと思います。
ただし、ミッドレンジの宿命として、どうしても機能が限定されることは避けられません。要するに何を重視するのか、スマホ利用の目的がはっきりしていないと、逆に選びずらいというのも事実です。
ここでは、いわゆるSIMフリースマホとして、まさに定番と言えそうな代表的モデルとして、ファーウェーとオッポの2機種を比較して、その適性をスペックから整理してみたいと思います。
3万円でこれだけのカメラ性能を実現している点で、他とは一線を画しているかと思います。
1、OPPO A5 2020とファーウェイ P30liteのスペック比較
ブランド名 | OPPO A5 2020 | HUAWEI P30lite |
キャリア | UQ、SIMフリー | SIMフリー他 |
OS | Android 9 Pie ColorOS 6 |
Android 9 Pie EMUI 9.0 |
サイズ | 約163.6×75.6×9.1mm | 約152.9×72.7×7.4mm |
質量 | 約195g | 約159 g |
CPU | Snapdragon665 (2.0GHz+1.8GHz) |
Kirin 710 (2.2 GH+1.7 GHz) |
内蔵メモリ | RAM 4GB、ROM 64GB | RAM 4GB、ROM 64GB |
ディスプレイ | 約6.5インチ HD+ TFT液晶 (1,600×720) |
約6.15インチ FHD+ TFT液晶 (2,312x1,080) |
アウトカメラ | 1,200万画素(標準) 800万画素(超広角) 200万画素(ポートレート) 200万画素(モノクロ) |
約2400万 約800万 約200万 |
動画レート | 4K/1080P/720P@30fps 手ぶれ補正あり |
1080P@30/60fps 手振れ補正30fpsのみ |
インカメラ | 1,600万画素 | 約2400万画素 |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Ver.5.0 | Ver.4.2 |
バッテリー | 5,000mAh 急速充電なし |
3340mAh 急速充電あり |
防水/防塵 | -/IP5X | ー |
生体認証 | 顔認証、指紋認証(背面) | 顔認証、指紋認証 |
イヤホンジャック | あり | あり |
おサイフケータイ | - | ー |
カラー | ブルー グリーン |
ピーコックブルー パールホワイト ミッドナイトブラック |
SIMトレイ | DSDV(トリプルスロット) | DSDV |
外部メモリ | microSD 最大256GB | microSD 最大512GB |
価格(税込) | 29,480円 | 36,168円 31,680円(UQ) |
まず初めに、カメラ性能です。
この2機種は、ミドルレンジながら、カメラ性能を充実させているモデルとして、他を圧倒しています。
どうしてもミドルクラスはカメラは値段なりと言われがちですが、あえてそこにカメラ性能の高いモデルを展開してきていることは評価に値します。
カメラ最優先というユーザーには、おすすめできるモデルに仕上がっています。
また、SIMフリー機であるという点もポイントです。
最近は大手キャリア経由ではなく、端末だけを購入して、SIMを差し替えて使うというユーザーが増えてきています。その際、キャリアに関係なく対応しているSIMフリー端末は、汎用性が高く、使い勝手の良さから人気になっています。
SIMフリー機はグローバル版が多いことから、いわゆる日本仕様にチューニングしていない、そのまま輸入されてくるモデルが一般的です。
ですから、防水防塵やおサイフケータイといった日本的機能は対応していないものが多いです。
その意味で、日本仕様にも対応したSIMフリーモデルは限られます。逆に考えれば、これがどうしても必要というユーザーは目的がはっきりしているので、選択肢を絞りやすいともいえます。
2、両者の違いは何か
価格帯やスペック的な面から、この2機種はほぼ同等の性能を満たしている(日本仕様は積んでいない)と言っていいかと思います。
カメラについては4眼と3眼という違いはあるものの、カメラ性能はレンズの数や画素数だけでは一概に評価できません。数値が大きければいいという単純なものではないのです。
絵作りに関しては、チューニングやAIの性質によっても大きく変わってきますので、後は好みの問題かと思われます。
P30liteはユーザーも多いので、価格.comのレビュー数も多く、どうしても厳しい意見が散見されます。この辺はコスパの点でどう見るかや、どのレベルの機種と比較しているのか、AI特性や色味を理解しているかによっても評価が分かれるところです。気になる方は実機を家電量販店等で確かめてからのほうがいいかと思います。
最大の違いはサイズ感ですね。ここが大きなポイントです。
とにかく大画面で楽しみたいのか、それとも手になじみやすい大きさが大事なのか、それによって選別されそうです。また、サイズが大きければバッテリーも大きいですが、その一方で重量も重くなるというデメリットがあります。
この辺は使い勝手に大きく影響しますので、何を捨てるのか、割り切りが重要になってきます。
また、A5は大画面ですが、画面がHD+である点にも注意が必要です。最近はFHD+が主流ですから、サイズが大きいことがかえって粗さを目立たせる可能性があります。
OSに関しても、両社ともアンドロイドをベースにしつつ、オリジナルのOSを積んでいます。この辺も好みの分かれる点です。
また、OSのアップデートということを考えると、そもそも対応しない場合もありますし、ファーウェーは例の米中貿易摩擦の余波もあって非常に不透明です。
OS関係を最重視されるなら、グーグルのPixelやアップデート保証をしているシャープなどを検討されるほうがいいかもしれません。
同様に、やはり日本仕様に対応していた方が便利という方には、OPPOのReno AやシャープのAQUOS sense3などが3万円台として検討材料になってくるでしょう。
また、もう一段上のスペックのほうが安心という方には、新たにnova 5Tが発売になります。これは上位のCPUと4眼カメラ搭載で、1万円くらい上のクラスになりますが、予算と実売価格次第では十分検討に値するかと思われます。