Xperia Ace AQUOS R2 compact iPhone SE コンパクトスマホ比較 幅だけならXperia8もありかも
まずはじめに、そもそもXperia Aceをコンパクトと見るかどうか、意見の分かれる部分だと思います。ただ現状では、小さいスマホがない=相対的に小さめならコンパクトとみなせるのでは?、という前提での話になります。
年々スマホが大画面化していく中で、コンパクトなスマホを求める層には、なかなか選択肢がなく、厳しい状況が続いています。
最近は6インチ以上もあたり前になってきており、5インチ台前半ですら小さめと思われるのが実情です。そうなるともはや「コンパクトって何?」って感じもしてきますね。
この秋SIMフリー版が展開されているXperia Aceも、とくにコンパクトを謳っているわけではないにもかかわらず、昨今の市場環境では、数少ない5インチのモデルになります。
iPhone8と同じくらいの大きさですので、コンパクトと呼ぶには語弊があるかもしれませんが、相対的に見て、小さい部類になっているのが現状です。
そこで、これまでの代表的なコンパクトモデルである、シャープのAQUOS R2 compactとアップルのiPhone SEとの比較から、その特長を整理してみたいと思います。
1、Xperia Ace、AQUOS R2 compact、iPhone SEのスペック比較
黄色がメリット、緑色がデメリットを表しています。
アンドロイド端末とiPhoneでは、単純に比較できない部分も多々ありますので、適宜読み替えてご判断いただければと思います。
2、サイズ感について
コンパクトモデルに要求されるのは、片手持ちでの握りやすさや軽量感になるかと思います。ただ、最近は全体的にサイズアップしてしまっているので、以前とはコンパクトという定義そのものが変わってきてしまっているかと思います。例えば3年前くらいの標準サイズが今のコンパクトというイメージでしょうか。
基準になりそうなのは、
1、幅70㎜以下
2、重さ150g以下
3、画面サイズ5インチ程度
この辺が今のコンパクトのイメージかと思います。(数年前ならさらにもう一回り小さいものをコンパクトと呼んでいたはずです)
これを超えてしまうと、片手での操作感が悪化しますし、ポケットなどへの収まりも悪くなってきます。
その意味では、やはりiPhone SEは断トツの小ささ、軽さですね。コンパクト派には最高のモデルでしたが、いかんせんiPhone6Sと同世代ですから、既に4年前のモデルになります。ただ、最新のiOS13にも対応していますので、まだまだ十分現役で使えるのが強みです。
それに対して、アンドロイド系のXperia AceとAQUOS R2 compactは5インチ台ながら、無難に必要な機能を満たしつつ、サイズをまとめてきている印象です。
Xperiaに関しては、特段コンパクトを意識しているわけではなく、結果的に数年前の外装を流用?している関係で、今となってはコンパクトの部類に入るサイズ感とみなされれると理解したほうがいいかもしれません。
3、どんな人におススメ?
アンドロイドの場合
いわゆる日本仕様の防水防塵やおサイフケータイが使えるアンドロイドという点では、XperiaもAQUOSも、数少ない国産スマホブランドとして有力な選択肢になろうかと思います。
ただし、スペックや価格からもわかるように、Xperia Aceがミッドレンジなのに対し、AQUOS R2 compactはハイスペック機になります。この辺はそもそも基準が違いますので、あまり迷いはないかと思われます。
ライトユーザーならXperia Aceでしょうし、それなりに負荷のかかる使い方をされるならAQUOSのほうが適しているかと思われます。
また、同じ5インチ台ということで、もう少し選択肢を広げるのであれば、シャープのAQUOS sense3あたりが5.5インチですので、次の選択肢に入ってきます。ただしこのサイズですとコンパクトとは呼べないとは思いますが。
ミッドレンジとしては3万円台と、手の出しやすい価格帯で、多くのチャネルから発売されることも相まって、sense3は広い層に人気が出るのではないかと思われます。
iPhoneの場合
アンドロイドに比べると、iPhoneは全体的にコンパクトな作りになっていますので、より多くの選択肢が考えられます。
もちろんiPhone SEがダントツに軽量コンパクトサイズではあるのですが、それ以外にもiPhone8をはじめ、iPhone7やiPhone6Sなどは画面サイズ4.7インチ、横幅67㎜、重さ140g台と、比較的扱いやすいサイズ感を実現しています。
さらに8や7であれば、日本仕様の防水防塵やおサイフケータイにも対応していますから、機能的にも充実しています。
大サイズ中心のアンドロイドの基準から考えれば、iPhoneは扱いやすいサイズを揃えていますので、コンパクト派にもまだまだ選びやすいのではないでしょうか。
おまけ
コンパクトなものがいいといったとき、それは何を最優先しているでしょうか?
同じコンパクトでも、握りやすいかどうかもありますし、軽いかどうかもあります。
見やすさと大きさは背反しますので、自分にとってのちょうどよさが選択基準になろうかと思います。
その意味で、握りやすいけど、それなりに画面サイズもあるというのが今のソニーのXperiaになります。その意味では単にコンパクトというだけではない、第三の選択肢なのかもしれません。
このコンパクトさと見やすさという本来バッティングする特徴を、うまくバランスさせている端末として、縦長デザインのXperia8やXperia5なども候補に入ってくるかもしれません。
21:9という従来よりも画面比率を縦長にすることで、コンパクト同様の手になじむ感じを維持しつつ、画面サイズを縦方向に確保することで、見やすさも確保されています。
手が小さめなどの理由で、スマホの横幅がネックになっている人にとっては、新たな選択肢になりそうです。
さらに2020夏モデルとして、Xperia10 Ⅱがすでにドコモから発表されています。縦長画面のミドルレンジながら、順当にスペックアップしていますので、Xperia8よりもこちらのほうがより一層コスパの良い、期待できるモデルかと思います。
【追記】
楽天モバイルからも正式なRakuten UN-LIMITの開始にあたって、超コンパクトスマホである、Rakuten Miniが発売されました。
コンパクトモデルを待望していた方には、有力な候補になるかもしれません。